リダックサポートデスク

　住宅ニュースレター September 2018

こんにちは、リダック住宅サポートデスクです。

暑かった夏も、だんだん終わりに近づき、朝晩が涼しくなり始めましたね。

アメリカでは夏の終わりを告げる祝日とも言われる“Labor Day(労働者の日）”皆様は最後の夏の祝日をご家族やお友達と楽しく過ごされたことと思います。

今月は退去の際に貸主にキッチンの次にもっともチェックされるバスルームに関するアドバイスです。

バスルームのメンテナンスに関するアドバイス

■バスタブの排水口が詰まったら。

洗面シンクやバスルームの排水口に毛髪や固形ゴミが入りこまないように、ネットや金網を使うことをお勧めします。ご入居後の排水トラブルはテナント側の管理責任を問われ、テナントの負担で修理をすることとなります。水が流れなくなった時は排水口にゴミや毛髪が詰まっている可能性がありますので、ドレインプラグを外して割り箸等で取り除いてください。それでも流れが悪い場合には排水管の奥に詰まっている可能性がありますので、市販のパイプクリーナーをご使用しましょう。何度も詰まるようでしたら、大家に報告し、専門家に見てもらいましょう。日頃から排水口にゴミ取り用の網などを被せて利用し、こまめに掃除をすることが大切です。

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■トイレが詰まったら

トイレの排水管は日本のパイプより細くなっていますので一度に流す紙の量を少なめにすることをお勧めします。水洗トイレに流してはいけないものを入れてしまった場合や大量のトイレットペーパーが詰まってしまった場合は、まず手で取れるものは取り除き、その後プレンジャー（PLUNGER)を使います。コツとしては、ゴムのカップの部分に水を十分に取り込み、勢いよく排水口にめがけて何度は押し出してください。

■トイレの水が止まらない

フラッパー（排水弁）の効きが悪いと水が流れぱなしになります。フラッパー自体の寿命の可能性もありますので、古くなっていないかチェックしてみましょう。寿命の場合は同じモデルをホームセンターなどで購入します。またフラッパーの寿命のほかに、フラッパーにゴミがつかえている事も考えられます。トイレ洗浄剤などのタブレットが溶けきれずに詰まったりするケースもよくありますので、一度チェックしてみてください。ただし、ご自身で判断できない場合は必ず大家に報告し、専門家に相談しましょう。

■バスルームにカビを発見。

契約書にカビに関する条項または「Mold Information and Prevention Addendum」などがあるように、米国では日本に比べてカビに対する捉え方が強く異なります

換気を十分にして湿気がこもらない様、常に心掛けて下さい。ガラス扉やタイルに付着した水滴は、水垢やカビの原因になりますのでこまめにワイパーなどでふき取ることをお勧めします。水垢やカビによる損傷が残る場合にはテナント側の管理不足とみなされますのでご注意ください。換気扇や窓のない浴室は特に注意しましょう。万が一、浴室の壁や天井にカビを発見した場合、まずバス専用の洗剤でよくふき取ります。その後、カビ菌を殺すために漂白剤をスプレーしてよく乾かしてください。常にバスルームを使った場合は、タオルやゴムベラなどを使って水気を拭き取ったり、換気扇を30分くらいかけておくなど、常に換気を心掛けることがカビ対策への近道です。また、バスルームを使用していない際には常にドアを開けておくようにしてください。

住宅サポートデスク　Q&A コーナー

～実際のお客様からのお問合せ、交渉の実績から～

ご質問:

「修理に時間がかかり、また多額な修理代を請求されました。修理代は大家がもつのでは？」

回答：

日本では、些細な修理でも貸主側がすぐに修理を手配してくれるケースが多いようですが、米国では修理対応や費用負担に対する貸主側とのスタンスは様々です。日本のように“貸主がすべてのメンテナンスを施すべき”という考え方に固執すると、修理案件に係る貸主の対応に必要以上に不満が積もったりすることになります。また日本のようにすべてがスピーディに進まないことが多いのも実情ですので、あまり深く考えすぎてストレスにならないように気を付けましょう。修理やメンテナンスの取り決めについては、契約書で触れられており、自然消耗“Wear and Tear”に関するもの以外はテナントが限度額まで負担するという文言が入っているケースが一般的です。修理が必要な場合にはその都度貸主に連絡し対応について協議しましょう。修理を施すかどうか、またそのタイミングについては貸主の事情が絡み即座に修理が実施されない事もあります。ただし、テナントが不具合を貸主へ遅延なく報告することは大変重要となり、退去時における敷金から控除費用算定のポイントとなることがあります。貸主への報告を怠ったために損傷が悪化したという理由で、高額な修理費用の負担に迫られることのないよう、お住まいに係る報告、連絡、相談はこまめにするように心がけましょう。賃貸住宅は例えていうならば、車のリースのようなものです。普段のメンテナンスはテナントの責任という原則は賃貸住宅も同様です。お掃除についても日本のご自宅と同様をこまめにされる事を心がけ、ご入居中におこる物件の不具合、機器類の故障などは問題が小さいうちに早めに対処することが肝心です。